第8章 お仕置き【チョロ松+一松】
……と、ギャグボールをはずされて、口に自由が戻ってきた。
一松「……こういうのも好きだけど、ちゃんとさくらの声きかせて?」
「い、いやぁっ……もうこれ以上強くしないでっ」
グウゥゥゥン!!
中のバイブが強く振動する。
それは、絶頂を迎えたばかりのわたしの身体にはあまりにも強すぎる刺激で。
ふたたび、軽く膣が痙攣した。
チョロ松「また軽くイッた? さくらちゃんが気持ちよさそうで何より」
「もうっ…もう許してっ……おねがいっ」
チョロ松「許して? へえ、許してほしいんだ?」
チョロ松くんは、にやりと笑って、わたしの唇を自分の唇でふさいだ。
「んっ……んぅ…ッ」
チョロ松くんにキスされたのは、初めてのことだった。
「んッ、はぁ…ん」
一松「チョロ松兄さん、交代」
一松くんに、グイッと顎を掴まれ、深く口付けられる。
あれ……、一松くん、なんか、いつもよりも……
チョロ松「なに、一松。僕とさくらちゃんがキスしたから妬いちゃったの?」
一松「……だったら何」
一松くんは、こぼれた唾液をぬぐって、チョロ松くんをにらみつける。
チョロ松「ううん? 別に? でも、あまり独占欲が強いのも考えものだよね。これ……カラ松兄さんすげー怒ってたじゃん」
チョロ松くんは、わたしの首筋をとんとん、と指先で突いた。
チョロ松「これ、一松がつけたんだろ?」
一松「ヒヒ……そうだよ」
チョロ松「さくらちゃんはみんなのものなんだから、こういうのは困るんだよねー」
チョロ松くんは、そう言って、わたしの首筋にきつく吸いついた。
「んッ……」
チョロ松「一松のと、カラ松兄さんのと、僕のと、これで3つ痕ついたね」
一松「カラ松もだけど、こんなことして一番厄介なのは、アイツだと思うけど……」
アイツ……?
アイツって、誰のことだろう。
一松「……ま、いいや。僕、猫に餌やりにいかなきゃ。チョロ松兄さん、さくらも反省してるからほどほどにね」
一松くんは、何事もなかったかのような足取りで部屋を出て行った。
それと同時に、わたしも解放された。
どうやら、チョロ松くんも、一松くんも、許してくれたみたいだ。