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【おそ松さんR18】君がため

第49章 あなたに貰ったもの《おそ松END》




おそ松「……どういう意味?」


きょとんとするおそ松くんを、今度はしっかりと抱きしめる。

そして、大きく息を吸った。



「わたし、おそ松くんのことが好き。あなたのことが、誰よりも……ううん、あなただけが好き」



それは、わたしの噓偽りのない告白だった。


それを聞いたおそ松くんは、「…………へ?」と間の抜けた声をもらして固まってしまった。


「ごめん……いきなりで驚いたよね?」

おそ松「えっ、ちょっ、たんまたんま! どゆこと? 好きって、何が? 誰が誰を?」

「わたしが、おそ松くんを」

おそ松「……嘘だろ?」

「嘘じゃないよ」

おそ松「誰かに言わされてるとか?」

「そんなわけないでしょ。わたしの本当の気持ちだよ」


そこまで言った瞬間、突然、おそ松くんの腕が身体に回った。

そのまま、苦しいほどの力で抱きしめられる。


おそ松「わけわかんねーよ。どうして俺なの?」

「おそ松くんだから、好きになったんだよ」

おそ松「俺、さくらに酷いことたくさんしたのに……それでもいいの?」

「うん。だって、それ以上に素敵なもの、たくさんもらってるから」


おそ松くんの頭に手を置いて、さらりと髪を梳く。


「わたし、おそ松くんのこと、誤解してたの。おそ松くんは、本当はわたしのことなんか好きじゃないって……わたしをみんなの傍に置いておきたいだけなんだ、って思ってた」

おそ松「ばか……そんなわけねーじゃん」

「うん……それはカラ松くんの話を聞いてよく分かったよ。あなたは、誰よりも1番にわたしのことを考えてくれてた」


わたしの言葉に、おそ松くんは頷いた。

そして、そっと触れるだけのキスを唇に落とした。


おそ松「うん。だって、好きだもん。さくらのこと」

「……わたしも、おそ松くん大好き」


今度は、わたしから。

触れるだけではない、深いキスをした。







これからは、この人と生きていくんだ。

遠回りしたけど、この人となら、きっと幸せになれる。


そう信じて、わたしは目を閉じた。




<End...>




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