第49章 あなたに貰ったもの《おそ松END》
「その……ありがとう。助けてくれて」
おそ松「……」
「ごめんね……? 勝手にひとりで行っちゃって」
おそ松「……」
「……おそ松くん?」
ずっと黙ったままのおそ松くんの顔をのぞきこむ。
と、そのとき。
おそ松「ちょっと来て」
ぐいっと、腕を引かれた。
そして、そのまま、すたすたと何処かを目指して歩き出す。
「ちょっと……! いきなりどうしたの!?」
呼びかけても、おそ松くんは答えてくれない。
強い力で掴まれた腕からは、怒りの感情が伝わってくる。
そうして、おそ松くんに引きずられるようにしてやって来たのは、シャワールーム。
おそ松くんは、1つ1つ区切られたシャワールームの一室に、わたしを引きずり込んだ。
そして。
「んうっ……!!」
壁に背中を押し付けられたかと思うと、むさぼるようにキスをされた。
「ふ、あッ……んんっ!」
唇を離すと、今度は首筋にキスを落とされる。
そして、おそ松くんは、わたしの、鎖骨、胸元、腕、いろいろな場所に唇を這わせていく。
「ちょっ……なにっ…? どうしたの、急に……!」
おそ松「あいつらに触られたとこ、ぜんぶ消毒するから」
「えっ…しょ、消毒……っ?」
おそ松「他にどこ触られた? ここ?」
おそ松くんは、腰をかがめると、わたしの太ももの内側をすーっと舐め上げた。
「あああッ…!」
おそ松「こんなとこまで触りやがって……やっぱり殺してやりたい」
「いやっ…あぁッ……!」
脚の付け根を舌で愛撫されて、がくがくと身体が震えた。
そんなとこ舐められたら……
もっとシてほしくなっちゃうよ……
「う……お、おそま、つく……」
おそ松「言わなくていいよ。さくらのしてほしいことなんて全部わかるから」
「えっ……? あ…っ」
おそ松くんは、わたしの水着のホックをはずし、胸の頂にしゃぶりついた。
「ふああッ…!! だめっ…ああッだめえッ……」
シャワールームの中に響き渡る、ちゅぱちゅぱという愛撫の音。
それが、ますますわたしを昂らせていく。