第49章 あなたに貰ったもの《おそ松END》
その目線の先には、純白のホルダーネックのビキニ。
少し大人っぽいデザインだけど、可愛い。
おそ松「あれいいじゃん。さくら、肌白いからああいう色も似合うよ、きっと」
「うん……たしかに可愛いかも」
おそ松「おっ、まじ? 気に入った?」
おそ松くんは、水着を手に取ると、それをわたしの身体にあてた。
おそ松「うん、やっぱ似合う。なあ、これ試着してみよーぜ」
「うん、ありがとう」
水着をもって、試着室に移動する。
カーテンで仕切られた試着室に靴を脱いで入り、おそ松くんから水着を受け取る。
「じゃあ、着替えたら呼ぶから。ちょっと待っててね」
おそ松「なに言ってんだよ。ふたりで一緒に入んの」
「えっ?」
止める間もなく、おそ松くんは、試着室の中に入ってきた。
そして、後ろ手にカーテンを閉めた。
狭い試着室の中で、自然と密着し合う体勢になり、おそ松くんの吐息が頬にあたった。
「ちょっと、おそ松くん……っ」
おそ松「んー? なーに?」
おそ松くんは、まるでこの状況を楽しんでいるかのようなニヤニヤ顔。
「なーに、じゃないよ。なんで一緒に入ってるの? 着替えできないじゃん」
おそ松「えー、なんで? 俺が見てると着替えしづらい?」
「あ、当たり前じゃん…!」
おそ松「そ? じゃあ、俺が着替えさせてやるよ」
おそ松くんは、そう言うなり、わたしの服のボタンに手をかけた。
「えっ……ちょっ……んんっ」
突然、服を脱がされながら首筋にキスをされて、変な声が出た。
おそ松「なにエロい声出してんだよ。興奮してきちゃった?」
「そ、そんなわけ……」
おそ松「へえー? そのわりに、息あがってきてるけど」
「ん……あっ」
露出したブラの上から胸を優しく揉まれて、身体がじゅっと疼いた。
なにしてるの、わたしたち?
こんなところで……こんな公共の場所で……
「おそ松くんっ…だめ……っ」
おそ松「なら、自分で着替えられる?」
「着替えるっ……着替えるからっ」
こくこくと首を縦に振る。
すると、おそ松くんは、大人しくわたしから離れてくれた。