第45章 可愛い、好き、愛してる【カラ松+一松】
カラ松くんと一松くんにあんな宣言をされた翌日。
覚悟しといて、という2人の言葉どおり、
2人は、さっそく、わたしに迫ってきた。
それは、真夜中のことだった。
夜、わたしは、いつも一松くんの隣で寝ている。
なので、布団の順番としては、わたし、一松くん、カラ松くん、トド松くん、おそ松くん、チョロ松くん、十四松くん、と並んでいる。
何故わたしが一松くんの隣を選んだかと言うと、単純に、端っこが好きだからだ。
誰かに挟まれて眠るのは、あまり好きじゃない……というか落ち着かない。
では、どうして十四松くん側ではなく一松くん側を選んだのかと言うと、それも単純な理由で、十四松くんは寝相が悪いからだ。
十四松くんの寝相は、たぶん、言葉では言い表せないものだ。
布団を蹴飛ばすとか、隣の布団にはみ出すとか、そんな生易しいものじゃない。
だから、わたしは、一松くんの隣で寝ることを選んだのだ。
???「ねえ、さくら…」
???「さくら、起きろ」
突然、身体を揺さぶられる感覚で目を覚ます。
「っえ……は、はいっ」
気持ちよく眠っていたところを突然起こされて、びっくりして飛び起きる。
……と、わたしの枕元にカラ松くんと一松くんが座っていた。
暗くてよく見えないけど、ふたりの唇にはかすかに笑みが浮かんでいるように見えた。
「え……な、なに? どうしたの?」
一松「ちょっと来て…」
一松くんは、わたしの手首をつかむと、そのまま立ち上がった。
わたしは、一松くんに引きずられるようにして、寝室をあとにする。
「えっ……なんなの? どこ行くの?」
後ろからついてくるカラ松くんにたずねると、
カラ松くんは、「いいからいいから」と言ってわたしの肩を押した。
もう〜……なんなの?
眠いのに……!