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【おそ松さんR18】君がため

第44章 6人とひとり《逆ハーEND》




一松「えっ……子供ができた……?」


わたしの報告に、一松くんは、目を大きく見張った。


……そりゃあそうだ。無理もない。

いきなり呼ばれて座らされて、わたしの第一声が「わたし、赤ちゃんができた」だったら、こんな反応をするのが普通だ。


一松「それって……」

「うん……誰の子かは分からないの。一松くんかもしれないし、他の誰かかもしれないし……」

一松「そっか…」


一松くんは、顔を俯けて、ぼそりと呟いた。

そして、膝の上に置いたわたしの手に、自分の手を重ね、


一松「でもさ……誰の子供でも、僕は責任とるから。それに、カラ松も、みんなも……きっと僕と同じだと思う」

「えっ……?」

一松「さくらがおろしたいっていうなら無理にとは言えないけど……でも、僕は産んでほしい」

「一松くん……」

一松「僕、働くから……さくらのことも、産まれる赤ちゃんも、養えるように頑張るから……」


まさか、一松くんがそんなことを言ってくれるとは思わなかった。

嬉しくて、思わず涙ぐんでしまう。


一松「父親が6人いるのって変かもしれないけどさ……さくらさえ良ければ、そうしたい」

「うん……ありがとう」

一松「とりあえず、まずはおそ松兄さんに相談してみよう…?」






一松くんに促されて、わたしは、おそ松くんにも同じ相談をした。


おそ松くんも、最初の反応は一松くんと一緒だった。

え?って固まって、それから、「ちょい待ち! これ、俺だけじゃなくて他の奴らも呼んだほうがいいやつだわ」と言って、弟たちを呼んだ。

もちろん、カラ松くんをのぞいた4人だ。


おそ松「…で、さくらのお腹の中には、誰の子かわからない赤ちゃんがいる、と」

「うん……」

十四松「ごめんね、さくらちゃん……」

トド松「こうなること、わかってたはずなのに……さくらちゃんを目の前にしたら止められなくて……」

チョロ松「僕も、ごめん……でも、こんなこと言ったらさくらちゃんは怒るかもしれないけど、僕は産んでほしいな……」


チョロ松くんの言葉に、他のみんなも頷く。



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