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【おそ松さんR18】君がため

第42章 桃色《逆ハーEND》




***


行為が終わったあと、疲れきって動けなくなってしまったわたしを、トド松くんは、膝枕してくれた。


トド松「ごめんね、さくらちゃん。無理させすぎちゃった…」


眉を垂れて、うるうると瞳を揺らすトド松くん。


もう……そんな顔されたら、怒れるわけないじゃん。

やっぱりあざといなあ、まったく……


「いいよ、大丈夫だよ」

トド松「ほんとに…?」

「うん。ほんとう」


わたしが、微笑むと、トド松くんは、つられて笑顔になり、わたしの髪の毛を優しく撫でた。

その瞬間、ふわっと甘い香りが広がる。


「トド松くん、香水つけてる?」

トド松「あ……うん、つけてる。ごめん、臭かった?」

「ううん……ちがう。いい香りだなーと思って」


わたしは、トド松くんの手を引き寄せ、その手首の香りを嗅いだ。

やっぱりここにつけてる……お花みたいな甘い香り……


「トド松くんらしい香りだね」

トド松「ゲランのチェリーブロッサムっていう香水だよ」


そう言って、トド松くんは、鞄をがさがさと漁り、中からピンク色の香水のボトルを取り出した。


トド松「これ、さくらちゃんにあげるよ」

「えっ……? な、なんで? トド松くん、自分のために買ったんじゃないの?」

トド松「いい香りだなーと思って買ったんだけど、僕よりさくらちゃんのほうが似合うと思うから」


そして、トド松くんは、香水のボトルをわたしの前に差し出した。


「ありがとう……」


わたしは、それを受け取り、蓋を開けた。

しゅっと手首にひとふりして、それを耳の裏にすりつける。


「やっぱりいい香り……ありがとう、トド松くん。大切にする」

トド松「うん、どういたしまして」


そう言って、トド松くんは、にっこりと笑った。

そして、


トド松「さくらちゃん……やっぱり好き……」


身を乗り出して、わたしの唇にキスを落とした。



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