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【おそ松さんR18】君がため

第40章 黄色《逆ハーEND》




十四松「ねえねえ! さくらちゃんっ! お出かけしようー?」


十四松くんが、デートに誘ってきたのは、おそ松くんとチョロ松くんとあんなことがあった翌日の、お昼過ぎのことだった。

その日は、雲ひとつない晴天で、わたしも、家にこもっているのはもったいないなーと思っていたので、


「うん、いいよー!」


と、ひとつ返事でそれを承諾した。


十四松くんのことだから、お出かけって言っても、お散歩とか野球とかだと思っていた。

しかし。

出かける支度をして居間におりてきた十四松くんは、いつもの黄色いパーカーでも野球のユニフォームでもなく、いつもの彼は着ないようなちょっとお洒落な私服だった。


「えっ、どうしたの?十四松くん」


なんて言葉が、思わず口からこぼれた。


十四松「んーっ? どうしたのって何がー?」

「その服! 十四松くん、いっつもパーカーかユニフォームしか着ないのに…」

十四松「あー、これ? これね、トッティに借りたの!」


十四松くんは、腕をぶんぶんと振って嬉しそうに言った。


あ…たしかに、服の系統的にはトド松くんの趣味っぽい。


十四松「今日ねっ、ぼく、さくらちゃんと行きたい場所があるんだーっ」

「えっ、行きたい場所……?」


野球じゃなくて…?

お散歩でもなくて…?

十四松くんの行きたい場所って、どこだろう。


「どこに行きたいの?」

十四松「えへへーっ! それは、着いてからのおたのしみ!!」


そう言って、十四松くんは、わたしの手を引いた。


服装のせいかいつもと雰囲気のちがう十四松くんに、思わず胸がどきっと高鳴った。



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