第35章 壊れゆく《カラ松END》
カラ松「さくら、好きだ…っ、愛してる」
ラブホテルのベッドの上で。
カラ松くんは、何度もわたしの名前を呼び、何度も愛の言葉を口にしながら、わたしに深い口づけを降らせた。
「うん、わたしも…! わたしも、カラ松くん、好き…っ」
わたしも、一生懸命に舌を絡ませて、カラ松くんのキスに応える。
お互いの存在を確かめ合うように手をつなぎ、何度も角度を変えてキスを交わす。
好き、愛してる、とうわ言のように囁き合いながら。
不意に、カラ松くんの右手が、わたしの胸に触れた。
そして、その形を確かめるように、優しく揉み込まれる。
「ん…あっ、カラ松くん……っ」
カラ松「さくらの声……クる……っ、我慢できない」
「……あっ、ぁ」
カラ松くんは、わたしの脚を持ち上げて、そこに自身をすりつける。
カラ松「……っ、ほら、わかるか? 俺の、さくらのせいでこんなになってる」
愛しい、とか、好き、とか、色んな感情が一気にこみ上げてきて、一瞬息が苦しくなる。
「カラ松くんっ……早く挿れてほしい……っ」
カラ松「俺も…っ、俺も早くさくらの中に入りたい…」
「いいよ…! 来てっ」
わたしのその言葉を合図に、カラ松くんのモノが、少しずつナカに入ってきた。
圧迫感。そして、少しずつ快感がせりあがってくる。
「んっ……んう…カラ松くんの……気持ちいい」
カラ松「さくらのナカも気持ちいい… ぬるぬるで、あったかくて、すごく締め付けてくる……っ、」
カラ松くんの腕が、わたしを抱きしめる。
そして、ふたたび、熱いキス。
「ふ…はっあ…ぁ、ん」
カラ松くんの汗ばんだ背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。
もっと、もっと、繋がりたかった。
境目がどこなのか分からなくなるくらい、ひとつになりたかった。
わたしは、やっぱり今でも、他のだれでもないカラ松くんが好きなんだろうか。
確信のもてないこの感情に蓋をするように、わたしは、カラ松くんの首筋にキスをした。