第33章 誰よりも君が好き《トド松END》
と、そのとき。トド松くんの唇が、ふっと綻んだ。
そして、もう一度、わたしをしっかりと抱きしめて、はーっと息をついた。
トド松「……夢みたいだなあ。こんなの」
「夢じゃないよ……?」
トド松「未だに信じられないよ。だって……僕、出会ったころから、ずっとずっとさくらちゃんのこと好きだったんだよ? もう絶対に叶わないって思ってたのに……こんなのって、奇跡みたいだよ」
「ふふ……ずっと長い間わたしを好きでいてくれて、ありがとう。トド松くん」
わたしは、背伸びをして、トド松くんの唇に自分の唇を重ねた。
「……ねっ、今夜、また飲みに行こっか」
トド松「えっ? お酒飲みたくなっちゃったの?」
「うーん、お酒もいいけど……2人きりになりたいなって」
トド松「えっ、あ……うん」
わたしが言った意味に気付いたトド松くんは、顔を真っ赤にした。
「ふふ……やっぱ、トド松くんはかっこいいよりも可愛いだな〜」
トド松「えーっ、ひどい! 今夜覚悟しといてよね。絶対かっこいいって言わせてやるー!」
遠回りしたけれど、やっと幸せを手に入れられた……
これからも、たぶん色々障害はあるけど、わたし、絶対にあなたの傍を離れないよ。
<End...>