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【おそ松さんR18】君がため

第32章 期待《トド松END》




それから数日後のこと。



トド松「ねえ、さくらちゃん。今日は飲みに行かない?」


夕方、みんなで居間でテレビを見ていると、トド松くんが突然そんなことを言い出した。


おそ松「おっ、いいねえ〜♪ 飲み行こうぜ、飲み!」


トド松くんの言葉に、すかさず、おそ松くんが、反応する。

しかし、トド松くんは、そんなおそ松くんに向かって顔をしかめた。


トド松「なに言ってるの、おそ松兄さん。僕とさくらちゃんふたりで行くの。おそ松兄さんはついてこないで」

おそ松「えーっ、まじかよ! お兄ちゃんも連れてってよ〜。なあ、トド松う〜」

トド松「気持ち悪い声出すなっ」


トド松くんは、泣きつくおそ松くんを引っ剝がして、わたしのところへ逃げてきた。


トド松「……ね、さくらちゃん。いいでしょ?」


なんて、上目遣いでたずねてくる。

……ああ、もう! だから、そういうのずるいって。

そんな目でお願いされたら断れないじゃん…!


「…うん、いいよ? 飲み、行こ?」

トド松「やったー! ……というわけだから、兄さんたち。僕とさくらちゃんは、今から飲みに行ってきます!」


トド松くんは、ハイテンションで敬礼をした。

……なんか、キャラ変わってない? まだ素面だよね?


トド松「じゃあ、さくらちゃん。30分で支度してね♪」

「うん、わかった〜」


……トド松くんと出かけるのっていつぶりだろう。

トド松くんのことだから、きっと、ばりばりにお洒落するんだろうなあ。

わたしも、並んでも恥ずかしくないように、ちゃんとお洒落しなくちゃ。






……と意気込んだはいいものの。


わたしが持っている服なんて限られているし、そもそも大してお洒落なものがない。

一応、普段あまり着ない白いワンピースを着てみたけど……わたしに似合わないことこの上ない。

ってか、似合わないから普段着ないわけだし。


簡単にヘアアレンジもして、軽く化粧をして、玄関におりていくと、トド松くんは、既に用意を終えてわたしを待っていた。


「お、おまたせ……」

トド松「えっ! さくらちゃん……めちゃくちゃ可愛いんですけど!」


トド松くんは、わたしを見るなり、顔を真っ赤に染めて、目を見張った。



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