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【おそ松さんR18】君がため

第27章 幸せになりたい《チョロ松END》




そこで話しているのは……だれ?


じっと目を凝らすと、それは、3人の男女。高校生の『わたし』と、おそ松くん、そしてチョロ松くんだった。

『わたし』は、高校のころの制服を着ていて、おそ松くんとチョロ松くんも学ランを着て学生鞄をもっている。

3人は、学校の帰り道だった。


おそ松「なーなー、チョロ松。そういえばさ、おまえ、彼女とはどうなったのー?」

さくら「えっ、彼女?」


おそ松くんの言葉に、『わたし』は、驚いた声をあげる。

……そういえば、高校のころ、こんな会話をした記憶がある。


おそ松「あれっ?さくら知らねーの? こいつ、俺をさしおいてちゃっかり彼女つくってんだぜー」

さくら「えーっ、そうだったの!? なんで教えてくれなかったの?」


『わたし』は、不満げに頬をふくらます。


チョロ松「だって、そんな僕の彼女の話なんて、さくらちゃん興味ないかなーって思って」

さくら「むしろ興味ありありなんですけど!」

チョロ松「え? ま、まじ?」

さくら「まじだよ! 女子って、他人の恋愛の話には興味津々なの!」


力説するわたしに、チョロ松くんはちょっぴり引き気味に笑う。


チョロ松「あはは…そ、そっか」

おそ松「で、どうなんだよ? 手はつないだ? キスは? それとも、もうそれ以上のこともやっちゃってたりするわけ〜?」


おそ松くんは、ニタニタと笑いながら、チョロ松くんの肩に腕を回した。完全にからかいモードだ。


チョロ松「……ああ、そのことなんだけど」


チョロ松くんは、朗らかに笑った。


チョロ松「別れたんだよね」

おそ松「は!? え!? 別れたって、だれと?」

チョロ松「その彼女と」

おそ松「なんで!? いつ!?」

チョロ松「先週かな? なんか、だめだったんだよね……いざそういうことするってなると、別なことばっかり考えちゃって気分がのらなくて」

さくら「えーっ、そうなの? なーんだ、せっかくチョロ松くんから惚気話きこうと思ったのに」

おそ松「別なこと考えちゃって、って……まさか、他の女のこととか?」

チョロ松「うーん……まあそんなところかな」


へえ、チョロ松くんも好きな子いたんだ…とその時に思ったのを、思い出した。


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