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【おそ松さんR18】君がため

第27章 幸せになりたい《チョロ松END》




翌日、目を覚ますと、なんだか身体がだるく感じた。

昨日のチョロ松くんとの行為のせいかなって思ったけれど、立ち上がった瞬間に力が入らずふらりとその場に倒れてしまい、ああこれは熱を出したなと気付いた。


唯一まだ寝ていた一松くんを起こして、体温計を持って来てもらい、熱を測る。

体温計は、40℃を超えた数値を示した。


一松「……大丈夫? すごい熱……」

「うん……たぶん大丈夫」

一松「病院、行く?」

「ううん、平気だよ。一日寝てれば治る……はず」


たぶん、これは、いろんなことを考えすぎたことによる熱だ。

だから、ちょっと休めば熱は下がるはず。


一松「……あとでポカリ買ってくるから。大人しく寝てて」

「うん、ありがとう」


出て行く一松くんの背中を見送って、布団をかぶってふたたび眠る体勢に入る。


なんで、わたし、チョロ松くんのことを好きになってるんだろう……

よりによって、6つ子の中で、唯一わたしに恋愛感情のないチョロ松くんを……


「きっと、チョロ松くんは、元々わたしのことなんか好きじゃないんだな……だから、昨日、ちょっといい感じになって、わたしのことが鬱陶しくなって、あんな態度を……」


たぶん、そうに違いない。

それに、もしかしたら、チョロ松くんが眠っている間に、チョロ松くんの香りを嗅いでいたことが、ばれたのかもしれない。

好きな女の子ならともかく、好きでもない女にそんなことをされたら、誰だって気持ち悪いと思うに決まってる……


「ごめんね、チョロ松くん……」


誰にもきこえない声で、ぽつり呟く。

そのまま、目を閉じて、わたしは夢の世界に身を投じた。










遠くで、誰かの声がする。


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