第26章 なんで?《チョロ松END》
抵抗する間もなく、硬くて大きなそれを、乾いた膣に挿入された。
得も言われぬ痛みが下腹部に走る。
「いッ…いっ、あ、ッ…!」
チョロ松「そうそう、その声。さくらちゃんのその苦しそうな声がききたかったんだよねー」
「なッ……や、やめてッ……!」
チョロ松くんは、それを根元までずぶずぶと挿入すると、ピストンを開始した。
濡れていない膣の奥を突かれるたび、肉が裂けるような痛みが走った。
痛くて、痛くて、頬を涙がつたう。
チョロ松「…ははっ。いいねその顔。もっと泣けよ」
チョロ松くん……どうして?
確かにエッチのときはSになるチョロ松くんだけど、絶対にわたしが痛がることはしないのに。
なんでこんなひどいことをするの?
チョロ松「あ、血でてきた」
「ひ…グス…っ、うっ」
チョロ松「泣いてもだめだよ。もっと痛がってる顔見せて?」
膣から出血したにもかかわらず、チョロ松くんは、そのまま行為を続けた。
痛いだけで、ぜんぜん気持ちよくないその行為を。
わたしは、そのまま、いつの間にか気絶してしまったらしい。
気がついたとき、わたしは、居間の床に倒れていた。
身体を起こして、手の拘束がとかれていることを確認する。
手首には縛られた痕がついていたけど、痛みはなかった。
……ただ、こっちは、ものすごく痛い。
わたしは、下着の中に手を入れて、ずきずきと痛む膣に触れた。
指を抜くと、黒く変色した血がぎっとりと付着している。
「痛い……ぐすっ……」
思い出したら、また涙が出てきた。
チョロ松くん……わたしのこと嫌いになっちゃったの?
なんで……?
そう考えた瞬間、胸がずきりと痛んだ。
拒絶されて、はじめて気付いた。
わたし、きっと、チョロ松くんのことが……