第22章 もっと構って《おそ松END》
おそ松くんは、わたしの脚を抱え込み、そのまま、ぐん、と奥を突いた。
「は…ううう、あぅ…ッ」
おそ松「すっげー締め付け方。さくら、やっぱそういう才能あるんじゃね?」
「そんなこと……っ」
おそ松「あー、かわいい。我慢できねー。動くよ」
「あっ……あうッ…ひッ…ん」
がんがんと奥を突かれて、わたしは、おそ松くんの背中に腕を回して抱きしめた。
そのときだった。
???「……さくら?」
ふすまの向こうから、声がした。
「えっ……!」
???「なにしてるんだ、さくら。入ってもいいか?」
「あ……か、からま、…カラ松くん……?」
声の主は、カラ松くんだった。
おそ松くんは、腰の動きを止めて、わたしの顔をじっと覗きこんでくる。
まるで、どうすんの?と言わんばかりに。
「そ、その……ちょっと今は…だめ。具合がわるくて……」
カラ松「……! そうなのか!? 大丈夫か、さくら」
「うん……大したことないんだけど、さっき吐いちゃって……今、ひどい顔だから…っ、だから見られたくないの」
カラ松「そ…そうか。何かもってこようか?」
「ううん、大丈夫! ありがとう、カラ松くん」
カラ松くんは、そうか、お大事に、と言って、階段を下りて一階に戻っていった。
……危なかった。
「……危なかったね。つづき、する?」
わたしは、ほっと胸をなでおろして、おそ松くんにたずねた。
しかし、おそ松くんは、はあ、と溜め息をついて、首を横に振った。
おそ松「ううん、今日はもうやめとこうぜ。また誰か来るかもしんねーし」
「あ…そ、そうだよね……」
いつものおそ松くんなら、たとえわたしがやめようって言っても無理矢理つづきをしそうなのに……
おそ松くんは、わたしのナカから自身を抜き、つなぎを着ると、よいしょと立ち上がった。
おそ松「俺、ちょっと抜いてくるわ」
「う、うん……」
どうせ抜くなら、わたしとすればいいのに……
わたしは、出て行くおそ松くんの背中を見送りながら、ずきずきと痛む胸をおさえつけた。