第21章 愛してる、だから…《一松END》
一松「えっ…ちがうの?」
「ちがうよ!」
一松「じゃあ、なに?」
「あ……そ、それは……」
再び口ごもってしまう。
……と、そのとき。一松くんの腕が、わたしを抱きしめた。
「……っ」
一松「いいよ。ゆっくりでいいから、言って」
優しい声色だった。
その声を聞いた瞬間、熱いものが胸の奥からこみあげてきた。
それと同時に、涙がぼろぼろとあふれてきた。
「うっ…ぐす…一松くん……わたし…っ」
わたしは、意を決して、一松くんを抱きしめ返した。
「わたし……っ、一松くんのこと、好き……っ」
一松「…………はっ?」
一松くんは、びくっと肩を震わせた。
一松「え?……は?……な、なにそれ、冗談?」
「冗談じゃないよ……っ、好きだよお…」
一松「ちょっと、まって。ほんとに?」
「ほんとに……」
一松「俺のことからかってる?」
「そんなわけないでしょ……! 人がせっかく勇気を振り絞って言ったのに……ひどいよっ」
その瞬間、一松くんは、ますます強い力でわたしを抱きすくめた。
一松「……俺、さくらのこと好きすぎてどうしようもなくてストーカーまでしちゃうようなクズでゴミな奴だよ…?」
「それでもいいの……っ」
一松「もし、さくらが俺から離れていきそうになったら、雁字搦めにして監禁しちゃうかもよ…」
「うん、いいよ…」
一松「……さくらが思ってる以上に、やばいこととか考えてるし……頭の中も胸の中もぐちゃぐちゃでドロドロだよ…?」
「それも、ぜんぶ、受け入れる…」
わたしがそう答えた次の瞬間、
一松くんは、わたしの唇に噛み付くようにキスをした。
「ん……っ、んッ」
一松「……だめ。我慢できない」
一松くんの手が、わたしの服を些か乱暴に脱がしていく。
そして、わたしを丸裸にすると、全身に激しいキスを降らせた。
「んんんッ…! 一松、くん…ッッ」
一松「……ごめん、もう無理。挿れたい…」
「えっ……も、もうっ?」
一松「だって、さくらが可愛すぎて……爆発しそう」