第16章 写真【一松】
夜中。
わたしは、下腹部と胸のあたりに違和感を感じて目を覚ました。
やけに、身体がすーすーして寒い。
不思議に思い、掛け布団をめくってみる。
と、そこにあったのは、予想外の光景だった。
布団の中にいたのは、一松くんだった。
彼は、わたしのパジャマをまくりあげて、肌に舌を這わせていた。
「……えっ!?…んぐっ」
大声をあげた口を、手で塞がれた。
かと思うと、乳首をちゅうと強く吸われた。
「ンン…ふ、ンッ」
口を強くおさえこまれて、目に涙がたまる。
一体なにがしたいの、一松くん……
一松「あんまり大きい声出すとみんなに聞かれるよ。いいの?」
一松くんは、そう言って、一松くんの布団を挟んでむこう側で眠っているカラ松くんにちらりと目をやった。
一松「特にカラ松には見られたくないでしょ?それともこの前みたいに3Pする?」
にたりと笑う一松くんに、わたしは必死に首を横にふった。
一松「ふーん。あんなに喜んでたから、相当気に入ったんだと思ったのに」
「ん…ふぁ、ン」
一松くんは、わたしの胸にしゃぶりつき、反対側の胸を指でこねた。
それがあまりにも気持ちよくて、ぎゅっと目をつむる。
一松「はぁ……その顔、反則」
「……っ、え?」
唇と唇が重なり、ちゅくりと舌を絡められた。
そして、一松くんは、片手で掛け布団をつかみ、それをわたしたちの上にかぶせた。
一松「さくら……」
狭くて暗い布団の中、至近距離で見つめられて、とくんと胸が高鳴る。