【ハイキュー!!】夢の続き ~another story~
第1章 プロローグ
小さな子供たちが去った後の閑静な公園の横を通り、私たちは最寄りのスーパーへ買い物へ。
道中、キャッキャ明るく甲高い声を上げながら、和気藹々友達とおしゃべりを楽しむ女子高生とすれ違う。ここの近くには高校も、寄り道できるようなショップも少なくはない。
【高校生活】
もしかしたら、一生の中で一番濃い時間を過ごした時だと思う。タイムリープとか出来るなら、高校生に戻りたい。花いっぱい夢いっぱいの高校生に。
「どうしたの?」
『私も高校生に戻りたいなぁって』
「楽しいの?その、コーコーセー…?」
『楽しいよ、すっごく。けど……』
「けど?」
『私の高校生活は人とはちょーっと違うかも』
「??」
『聞きたい?』
「うん!聞きたい!!」
スーパーの自動扉をくぐり抜け、カゴをカートにセットオン。それを引きながら、私は記憶を探っていった。
何から喋ればいいのか、わからないほど色んなことがあった。
とりあえず、私の突飛な思いつきを話してみようかな。どんな顔するかな?このキラキラした目が、驚きのあまりまん丸になるところを想像するだけで、笑みがこみ上げる。
『私ね、男の子のフリをして学校に行ったんだ〜』
「……え?」
あれ、期待していたのと違うんだけど〜。もっと驚いてよ〜。