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【ハイキュー!!】夢の続き ~another story~

第1章 プロローグ


大きな窓が印象的なアパートの一室で、私は子供の頭を太腿にのせ、空をぼんやり見上げていた。
そんな私を仰ぎ見た、小さな私の宝物は突然こう言う。

「どうしてお父さんと結婚したの?」


なるほど、私も昔はよく聞いたものだった。
困り顔で、『どうしてかなぁ……』と答える。

いやほんと、どうしてかなぁ……。
ウチのダンナは、好き嫌い多いわ、寝起き悪いわ、仕事はいつも遅番で、休日はゴロゴロしてるし……。街角で、「あなたの旦那さんのいいところは?」なんて聞かれたら、即『はい、それは靴下の臭さです!』と言える。

ほんと臭い。勘弁してほしい。


なんて、1人心の中でごちていると子供が、なんでなんでと答えを急かす。
『なんでって、言われてもねぇ………』
答えを探そうと、視線は右斜め上を彷徨う。何もない、真っ白な天井。コチコチと、秒針だけが音を立てる。それに導かれて時計に目を向けた。

『もうこんな時間、買い物行かなくちゃ』

逃げたな!とブーブー文句を言うこの子の手を引いて、私達は外へ赴いた。

午後5時。日は大分落ちて頬を撫でる風も冷たい。吐く息も白く、思わず首をすくめた。

『今日は焼き魚にしようっか』

「え〜、ハンバーグがいい〜」

『それはこの前食べたでしょっ』


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