第3章 吹奏楽部オーディション!?
すごいぶりっこ声だった・・・
とすこし引いていると
「あなたは何をしにここへきましたか」
と言い先輩が鋭い目でこちらをみてきた。
少々びびりながらも
「私はこの星雲学園吹奏楽部のサウンドを先輩方と一緒に奏でたいと思ってここにきました。」と精一杯の真剣な顔で答えた。
先輩がほうと言った
「なぜこの星雲学園なのですか?」
「私の両親は音楽がとても好きでした。
幼い頃からたくさんの演奏会に連れていってもらいました。
ここの演奏会にもつれていってもらいました。
繊細ながらに力強い音に惹かれ、両親もとても笑顔でした。
でもそのすぐに両親が事故でなくなりました。
私はそのときに絶対音楽を続けて両親に恩返しをしようと思いここにきました。」
音楽室に重たい空気がはしる。
野見山先輩が
「でもそのときのサウンドと今のサウンドは違うとは考えなかったのですか?」
といった
「私もここに来るまでは少し疑っていました。
でも、入学式で確信しました。私はここで音楽をしたいんだなって!」
今まで無表情だった野見山先輩がふっと笑った。
「わかりました。あなたが星雲学園吹奏楽部に入部することを許可します。」
思わず笑みがこぼれる。
「あ、ありがとうございます!!」
うれしすぎて声が裏返ってしまった。