第4章 「気付かぬ想い」
エリ「…長……ミクリヤ副兵長!」
『ハッ!』
エリオが私を呼んでいた。
ボーッとしていて気が付かなかった。
あの日、
エレンに告白はされるわ、
リヴァイにはキスされるわで…大変だった。
その事ばかり考えてしまって
仕事に集中出来ない。
エリ「仕事溜まっちゃいますよ!」
『ああ…ごめんごめん』
エリオに怒られる始末…。
エリ「先程エルヴィン団長から書類預かりました。一月後の壁外調査の事ですね」
『ん、ありがとう』
一月後に壁外調査か。
書類に目を通すと、
今回の作戦が細かく書かれていた。
'長距離索敵陣形'……
エルヴィンが考案した理論だ。
この陣形を組織する事で調査兵団の生存率は飛躍的に伸びた。
エリ「前と同じ陣形ですね」
『そうだね。私達は前と同じ場所だけど…』
私の班………2人しかいないのですが。
エリ「………」
『………』
…………。
もう一度書類に目を通してみた。
すると、
『んん?』
エリ「どうかしましたか?」
『ここ、読んで』
'……尚、メフメット班には第104期生首席ミカサ・アッカーマンと他5名の調査兵団が就くことに決定した……'
ミカサ…ミカサが私の班に入る!
あと5人も、私の新しい仲間となる!
『次は、そう簡単に潰れないよ私の班は』
エリ「あのミカサ・アッカーマンが入るとは…予想外でした」
長距離索敵陣形、メフメット班は
三列三・伝達となった。