• テキストサイズ

【うたプリ】君の歌が聴きたくて

第2章 君の優しさ


*トキヤ視点*



皆さんの視線が私に向けられる。

きっと、私が手を挙げたからでしょう。


嶺二「あれ、トッキー出るの??」

トキヤ「はい。
チーム部門だと、私自身の力が発揮出来ないので。

……そして、清水さん。」

私は清水さんに近づいていった。

「え?な、何?」

そして、彼女の瞳をしっかり見据えて、

トキヤ「私の、私だけの曲を、作ってはくれませんか?」

と、伝えた。

すると、彼女は少し驚いたような表情で

「わ、私でいいの?」

と、返してきた。

トキヤ「はい。あなたがいいのです。」


……そう、彼女がいい。

他にも、七海さんや、美風さんがいる。

ましてや、美風さんは去年、コンテストで賞をとったらしいので、普通だったら美風さんに頼むだろう。


(それでも、彼女を選んだのは…………)


トキヤ「私はあなたの曲に惹かれたのです。だからどうか、私の曲を作ってくださいませんか?」


彼女の奏でる旋律。

それは、私の心にスッと入っていくようで、何だか落ち着いてくる。


きっと彼女の作る曲こそ、私の力を一番に発揮出来るものだと、

そう思って彼女を選んだ。


すると、彼女は優しく微笑み、

「はい!喜んで!」

と答えてくれた。


私は、その私に向けられた彼女の笑顔に、心が熱くなるのを感じた。


トキヤ「ありがとうございます。
これからよろしくお願いしますね。」

と、私が微笑むと、



彼女は少し、頬を赤く染めた。


/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp