第3章 酒と色欲 \❤︎/
「けれど晋助様の手、とても冷たいです」
温めようとしているのか、凛は両手で高杉の右手を優しく包んだ。
「…なら、温めてくれよ」
高杉は低い声で言うと、左手で凛の体を支えてそのまま畳の上に押し倒した。
「晋助さ、」
凛の言葉は高杉の唇に遮られて、その代わり甘美な声が部屋の中にこだまする。
「んっ…んふっ…」
息付く暇もないほど深い口付けに、頭がおかしくなりそうだ。
夢中で舌を絡めて互いの唾液を交換し合う。
それだけで頭がクラクラしてきて、凛は手を重ね全てを高杉に委ねた。
「んっ……!」
唇を離してはまた口付け、終わることのないキスの嵐に浸っていると気付けばもう帯は解かれていて、着物をはだけさせると下着一枚のまっさらな姿になっていた。