第30章 【最終章】夢か現か \❤︎/
凛のその言葉に、高杉はゆっくりと包帯を解き始めた。
そしてあらわになったその左目に、凛はゆっくりと触れた。
「…晋助様、とってもかっこいいです。大好き…」
「…」
「…今だけは、晋助様の素顔を見ていたいです」
閉じている瞼にキスをして、優しく微笑んだ。
「…晋助様、好き」
「…凛」
唇を重ねて、凛の胸に触れると身体がピクっと震えた。
舌を差し込むと凛も同じようにゆっくりと舌を絡めて、胸の頂を指で弾くとさらに荒くなる息遣いに、今度は手を下半身へと移動させた。
唇を離しては何度も互いを味わって、キスに夢中になっていると気付けば薄い布は既に取り払われてしまっていて、直に触れられると凛はビクッと身体を震わせた。
「んっ……!」
指が中に入ってきて身体に力が入る。
ゆっくりと中を解される感覚に、気持ちよくてぎゅっと高杉の手を握った。
「っ…ぁ、あっ……」
ゆっくり、でも確実に気持ちいいところを刺激されて身体がビリビリと痺れて今すぐにでも達してしまいそう。
「…ん、っ…ぁあ…だめっそんなの…っ!」
「…イっていいぜ」
「あっ…ぁ、だめっ…ぁあっ…!」
一番気持ちいいところを弄られて、そのまま凛は絶頂に達した。
達してもなお全身が熱を持って、もっともっと愛する人が欲しいと疼いて止まらない。
「はぁ……っ…」
「…ッ」
今日はいつもよりも一層身体が疼いて熱を持っている。
切なくて、苦しくて、身体はもっとと高杉を欲しているのに、素直に言えなくてもどかしさでどうにかなりそうだ。
「…悪ィな、俺も限界だ…ッ」
「晋助さまっ…」