第23章 もっと熱く、火照ってとろけて \❤︎/
「お前も飲むか?」
「…では少しだけ…」
高杉は桶の中に入っていたもうひとつのお猪口を凛に手渡すと、そこに酒を注いだ。
少しだけ口にして、はーっと息を吐き出す。
「…はーっ…あったかい…幸せ…」
チラッと横を伺うと、高杉は露天風呂の縁に肘を乗せ酒を嗜んでいた。
濡れた髪に逞しい腕、そしてしなやかな体。
その絵に書いたような高杉の美しさに、体の奥まで熱くなるのを感じた。
「…っ」
愛しい人と同じ景色を見ながら酒を飲んで、温泉に浸かる。
なんて贅沢なのだろう。
「…晋助様、今日は連れてきてくれてありがとうございました。とっても幸せです」
「…俺が行きたかっただけの話だ」
「ふふ、じゃあ誘ってくれてありがとうございました」
少しだけ高杉との距離を縮めてニコッと笑いかける。
すると、優しく肩を引き寄せられた。
体をくっつけてゆっくりと高杉に体を預ける。
そっと高杉の顔を見上げると、その瞬間目が合って凛はサッと顔を背けた。
「…凛」
「…はい」
「上を向け」
そっと上を向くと高杉の瞳に射抜かれて、そのまま口付けられた。
「んっ…」
深く優しいキスに頭まで熱くなって、このまま雪のように溶けてしまいそうだ。
唇を離すと首筋に舌の感触を感じて凛はぎゅっと目をつむった。
「…晋助様、こんなところでっ…」
「…誰も来ねえよ」
高杉の舌の感触にゾクゾクする。
気付けば体に巻いたバスタオルはほどかれ、その体があらわになっていた。
「…っ」
お湯の中で秘部に触れられると、今まで感じたことのないような感触が凛を襲う。
「やだっ…お湯が入っちゃうっ……」
「…後ろ向け」
言われた通りに露天風呂の縁に手を掛けて高杉に背中を向けると、今度は背中や腰に唇の感触を感じる。