第21章 冷血硬派♡高杉くん \❤︎/
太ももをなでられ胸を揉まれて恐怖で声すらも出てこない。
(やだ、こわい、)
力を振り絞って助けを呼ぼうとしたらまた唇を塞がれて、泣き叫ぶことすらできないでいるとスカートの中に手の感触を感じた。
「っ………!?」
(やだよ、いや、怖い、晋助様助けて、)
布越しに男の手が触れそうになった瞬間だった。
「…っ!」
目に映ったのは大好きなあの人。
その姿は間違いなく高杉だった。
「…晋助様っ!」
「高杉…遅かったな」
「…テメェら…何してやがる?」
「見りゃわかんだろ?ヤッてんだよ。テメーの女と」
男達は挑発するようにゲラゲラと笑うと、また制服の上から凛の胸を揉んで、さらに制服のスカートを上にめくり耳に舌を這わせた。
すると完全に高杉の目からは光が消え未だかつて見たことがないような顔で、その姿とオーラはまるで鬼のようだった。
高杉が男達の前に立つと、その姿に思わず男達も後ずさる。
「…よほど死にてえらしいな」
「黙れ……っ!!!」
男を睨みつけると、高杉は一気に距離を縮めて自分の目の前に立っている男の頬に思いっきり拳を入れた。
するとその衝撃で男は後ろに吹き飛ばされて、見ると鼻や口からは流血しているのが見えて凛は目を背けた。
「っ…………」
それを間近で見ていた男二人は目を丸くして身じろいだ。
倒れた男には目もくれず、高杉は残りの男二人を睨みつける。
「…さっさとどけよ」
「うっうるせえ!」
すると男は凛の両頬を掴んで言った。
「泣かせたくなかったら大人しく殴られてくれや!」