• テキストサイズ

【銀魂】 夢か現か

第4章 コトバの紡ぎ方





「それより凛さん、あなたは本当に日に日に美しくなっていきますねぇ」

「あ、ありがとうございますっ」

「あの人が自分のものにしたい気持ちもわかる気がします」

「…え?」

「凛さん、あなたはあと数年後なんかすんごいことになる」

「えっ?そ、そうですか?」


武市の言っている意味がイマイチ理解出来なくて、返す言葉に戸惑う。だが褒めてくれていることは分かったので、とりあえず笑顔で礼をした。


「よく分からないけれど、ありがとうございます!」


武市は、いつも自分のことを褒めてくれる。

『そんなに褒められることなんてありませんよ。』と言うと、
『いえいえ、そんなことはありませんよ。』と。

なぜか分からないけれどいつも褒めてくれるから、なんだかこちらも照れくさくなってしまう。


「えっと…武市さん」

「ん?なんですか?」

「いつも、褒めてくださってありがとうございます」

「…いえいえ。女性に優しくしてこそ、フェミニストというものです。決してロリコンではありませんよ」

「はぁ…」

「ん〜、さすが、晋助殿といったところですね。とてもお目が高い。おっと、あまり喋りすぎると晋助殿に怒られてしまう。」


今までの分ということでまた改めて武市に礼を言うと、武市は表情一つ変えずにそう言って頷いた。


とりあえず自分の仕事はここまでだが、ついでにと思い凛は思い切って武市に聞いてみたところ、


「あの…誰かに伝言とかありませんか?何かあれば伝えてきます」

「…うーむ」


武市は腕を組んで考え、何かピンときたのか


「では、せっかくですからお願いしましょう。阿伏兎さんに伝えてください」


そう言われ、凛は武市と別れ阿伏兎のところへと向かった。



/ 271ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp