第17章 Good for you \❤︎/
「お前のことだ。めちゃくちゃ悩んで勇気振り絞ってやったんだろ?」
「…だって恥ずかしかったんです。それに晋助様に拒まれたらって思うと…」
「…そんなこたぁねェ」
まだ涙で濡れる凛のまぶたにキスを落とすと優しく頭をなでた。
「…無理に大人ぶる必要なんてねえよ」
「…晋助様、」
凛も両手で高杉の頬を優しく包むと自分に引き寄せて、頬にキスをした。
「…ふふ」
唇を離せば凛のとても満足そうな笑顔。
「あ、次はもっとエロいのも頼むぜ」
「っ!!!??」
顔を真っ赤に染める凛に、高杉は意地悪く笑ってみせる。
「…晋助様のえっち……」
「あァ?」
真っ黒な空に浮かび上がる月が、二人を優しく照らし出した。
~ Good for you ~