第17章 Good for you \❤︎/
❤︎おまけ❤︎
「凛!!!どうだったスか!!!」
向こうからキラキラした笑顔でまた子が走ってきて、凛は身じろぎしながら後ずさった。
「昨日ついにあの下着着たんスよね!?どうだった!?」
「えっ…え!?な!?」
「実は昨日、真っ赤な顔で晋助様と部屋に入る凛見たんスよ!」
「えっ……えっと…」
「晋助様の反応どうだったんスか?成功した?」
「…あの…えっと………はい…」
「え〜!よかったッスよ〜!やっぱり晋助様でも男は女の子にああいう格好されるの嬉しいんスよ!」
顔を赤くする凛の肩を叩くと、また子はさらに付け加えた。
「あ、そういえばこの前晋助様が凛は色気が足りないって言ってたって話したじゃないスか、あれうそッス」
「…え?」
「こうでも言わないと凛着ないかなって思って。そんなのもったいないじゃないッスか〜」
「ええええ」
まさか、あの話がまた子が作り出した嘘だったとは。
まんまと騙されてしまった。
「すまなかったッス。でもよかった〜!」
なんだかとても楽しそうに言うものだから、こちらも怒れない。
「もう!また子さんのバカ!」
「え!少しは感謝してほしいッスよ!よかったでしょ!?」
「うっ……」
確かに、心の奥底でよかったと思っているものだから反抗できない。
昨日のことを思い出して、凛は改めて頬を赤く染めたのだった。
❤︎おわり❤︎