第17章 Good for you \❤︎/
あれから30分。
綺麗にシャワーを浴びて、あのランジェリーを身にまとって、髪を乾かす。
思えば初めてこのランジェリーに腕を通して姿見で自分の姿を見ると思った以上に恥ずかしくて思わず顔が赤くなってしまう。
けれど、とっても可愛い純白のランジェリー。
たっぷりのレースとサテンがあしらわれ、ブラの真ん中には小さなリボンが。
後ろを振り返ってみると、ショーツは腰の部分でリボンを結ぶタイプになっていて、さらにはヒップの一部が透けて見えてとてもフェミニンでセクシーだった。
その姿はまるで、ウェディングドレスに身を包んだ花嫁のよう。
今まで一度もこんなランジェリーなんて身につけたことがなかったが、なんだか新しい自分になったような気がして新鮮な気持ちだった。
いつも身につけているものよりも多少露出が多い程度のものを選んだはずなのだが、改めて着てみるとやっぱり恥ずかしくて凛は鏡から目をそらした。
高杉は、なんと言ってくれるだろうか。
少しでも大人になったと認めてくれるだろうか。
上から優美な着物を着て、帯を巻く。
これは全て高杉に貰ったものだ。
高杉と二人で出掛けるなんてことはいつぶりだろう。
立場上、目立つことはできないが凛にとってただ普通の男女として隣を歩いていられればそれだけで十分だった。
少しだけ綺麗にお化粧をして、そして体にひと吹き、高杉の好きな匂いを纏って鏡を見る。
「…よしっ!」
最後の仕上げをして高杉の部屋に向かおうとするといきなり部屋の扉が開いて、見るとそこには高杉の姿があった。
「迎えにきたぜ」
「晋助様!今わたしもちょうど晋助様のところに行こうと思っていたところです!」
いつもよりも綺麗におめかしした凛に気づいて、高杉は部屋の柱に寄りかかって言った。
「綺麗だ、凛」
「あっありがとうございます…」
頑張ったぶん、高杉にそう言われきっと今自分の顔は真っ赤だろう。
「行くか」
「はい!」