第17章 Good for you \❤︎/
「…うぅ…晋助様……」
また子のあの言葉が胸に突き刺さって落ち込みながら部屋に戻ると、凛は一目散に箪笥へと駆け寄り奥底へとしまってあったランジェリーを取り出した。
これを着れば…
『凛ッ…もう我慢できねェ…』
『あっ…晋助様っ……♡』
(…って何考えてるのわたし!)
あらぬ妄想をしてしまったことに恥ずかしくなって、凛は持っていたランジェリーをぎゅっとにぎりしめた。
だがそう思った瞬間、なんだか必勝アイテムに見えてくる。
「…」
いつまでも子供に見られたくない。
少しでもあの人に近付きたい。
少しでもあの人に見合うような女性になりたい。
その一心で、これからはもっと頑張ろうと決めた。