第16章 運動しましょう♡ \❤︎/
「…どうしたんですか?晋助様」
そう言って抱き締め返してみる。するとさらに抱き締められる腕に力がこもって、久しぶりのこの感触に心も体もほっとする。
「…何かしたか?」
「…え?」
「…何かしたなら謝る。だから機嫌なおせ…」
「…あ、え?」
何かした?謝る?機嫌なおせ?
「…あの、どういうことですか?」
「…俺が、お前の気に障るようなことしたんだろ」
…もしかして、晋助様は何か勘違いをしているのかもしれません。
「…もしかして晋助様、何か勘違いしてませんか?」
「…」
「…わたしが晋助様のこと…その…避けてる理由は晋助様が悪いわけではありません。もし勘違いされているのならごめんなさい」
目の前で立ち尽くす愛しい人の手を握る。その手はとても冷たかった。
「晋助様はきっと自分が何かしたんじゃないかって思って心配してくれてたんですよね?でも何もないです、心配かけてごめんなさい」
本当に、心配してくれていたのだろう。
その気持ちが嬉しく感じてさらに握った手に力を込めた。
「…なら、どういうことだ」
「…あ」
とっくに忘れていた。
高杉を避けたていた本当の理由。
ほんとは、太ったからダイエットをしていたなんて言いたくない。
でも、
「…実は…」