第14章 Spirits \❤︎/
「ホラホラ、凛ちゃんも今日くらいたくさん飲んでー!」
「高杉さんからもお許し貰ったんでしょ?ほらどーぞ!」
凛も自分自身あんまり酒が強くないことは分かっていたが、差し出されたものを断るのもなんだか悪い気がするし、何より少しくらいならとコップに半分ほど注がれた酒を一気に口にした。
「おーいい飲みっぷり!もっと飲んで飲んで!」
「あ、ありがとうございます…」
なかなか断りきれずにまた注がれた酒を一口飲んだ。
「おい!凛にあんまり飲ませるんじゃないっスよ!」
また子がそう言いながら瓶を取り上げたが、男達はまたその瓶を取り返してそのまま瓶の酒を口にした。
「大丈夫ですよ!そんなに飲ませませんって!ね?凛ちゃん?」
「そうそう!あっちに料理もあるからあっちで飲みましょ!」
「え?はい?」
男二人に凛は肩を抱かれ、立たされたと思うと半無理矢理に部屋の奥の座敷の方へと連れていかれた。
それからしばらく数人の男の人達に囲まれて食べて飲んだりを繰り返していると、男達も酔いが回ってきたようでその場で眠り出す者や部屋を出ていく者達がちらほら見受けられた。
凛も断りきれずに差し出された酒を飲み続けた。
「凛ちゃんすごいねーなかなかお酒強いんじゃないの?」
「強く…ないですよぉ…」
「でも顔真っ赤だし…なんか呂律まわらなくなってきたねぇ」
あれから数時間。
ちびちびと注がれた酒を飲み続けていると、なんだか頭がぼーっとしてたまらなく眠くなってきた。それになんだか気持ちが悪い。
「んー……」
「どうしたのー凛ちゃーん??」
「…すみません…なんだか凄く眠くて…部屋に戻ります」
「えー待ってよもうちょっと一緒に飲もうよー」
「…でもぉ……」