第6章 「 俺の妹 」 黒尾鉄朗
俺には2歳年下の妹がいる。
俺のことなめてる生意気な妹が。
「鉄朗!!学校行くよ!!」
「はいはい。準備しますよ。」
「いっつも遅い!鉄朗!!」
まだ準備の済んでない俺にイライラする真由。
急いで準備をしながら、気になっていたことを切りだした。
「っていうか、お前“鉄朗”って呼ぶのやめろよ。」
俺がそう言うときょとん顔の真由。
まじか。
何でその顔ができるんだ。
「なんで?鉄朗は鉄朗じゃん。」
「ちゃんとお兄ちゃんって呼びなさい。」
「うげげ~。無理。」
うげげ~
って言うやつ、見たことないけど。
生まれて初めて見たわ。