第2章 「 幼馴染 」 山口忠
「じゃあ、私を、忠くんの彼女さんにしてくれませんか?」
ほら、大事なことも、言わせて…って
「えぇ?!?!」
「え、違った?そういう話じゃなかった?」
「そう、そういう…話だった。」
「じゃあ、どうですか?不束者ですが。」
にっこりと笑う顔がかわいすぎる
「こ、こちらこそ!不束者ですが。」
「あはは。よろしくお願いします。」
同窓会に行くときはただ隣り合っていただけの幼馴染の距離だった
帰り道は手をつないで、今までよりも近い距離になった
「俺、今までの人生で今日が一番幸せかもしれない。」
「あはは!私もだよ!」
俺はこの大好きな笑顔をずっと守っていきたい
今まで「どうせ俺なんて」って思ってるところ、あったけど
卑屈な考え方、すこしずつでもやめて
大切な人を守れる本当にかっこいい男になってやる
おわり