第11章 「 さんかく 」 影山飛雄*月島蛍
そして、知り合って1ヶ月後の休み時間、単刀直入に石井さんに聞いた。
「石井さんってさ、影山のこと好きだよね。」
「え?!え?!な、なんで?!なんで?!」
僕がそう言うと、顔を赤くして照れた。
「見てれば、わかるし。」
「ええー?!そうなの?!そんなに?!は、はずかしい。」
石井さんは顔を両手で覆った。
「ツッキー、だれにも言わないでね。」
なんて小さな声で言われた。
「頼まれなくても、誰にも言わないよ。」
「ありがとう。これ、知ってるのツッキーだけだから。」
ああ、やっぱりな。
僕の勘は当たっていた。