第2章 「 幼馴染 」 山口忠
店員に案内され、部屋に入るともうすでに何人か集まっていた。
「わー!久しぶり!!」
真由ちゃんはすぐにたくさんの子に囲まれた
さすが、人気者は違うなあ…
「ねえ、山口くんだけ?月島くんは?」
「あー…。ツッキーは来ないって。」
「えー。なんだ~。」
同じクラスだった女の子に声をかけられても
このありさま
俺ってツッキーのおまけ?なのかな…
へこむわ…
普通さ、
最近どう?とか、進学?就職?バイトとかする?って
そういう話しにならない?
「石井さんってさ、かわいいってよく言われるでしょ?」
「え?!言われないよ?!」
「え~?こんなにかわいいのにー??」
っていうか、真由ちゃんの横にいるやつ、
ちょっと、
ベタベタ触りすぎじゃない??
明らかに真由ちゃん困ってるし!!