第9章 「 ひみつのノート 」 及川徹
「真由ちゃん!今日もかわいいね~。いいよ~。その感じ!」
「何なの?なんか、すっごいうっとうしいんだけど。」
「うん!イライラしてる顔も最高だよ!!」
この、私に話しかけてくる男、及川くんはクラスメイト。
本当に正真正銘のただのクラスメイト。
その及川くんがやたら話しかけてくる。
「っていうか、朝からそのテンション疲れない?」
「疲れないよ~。真由ちゃんが近くにいれば、常に癒されてるも同じだからね!」
「何?何が目的なの?」
「あっは~…。なんでそんなこと聞くの?」
「何でも何も…いつもはいないはずの及川くんが、いつもは話しかけない私に話しかけてくるんだもん。」
及川くんは苦笑いして本題を話し始めた。