第5章 青の対戦と赤の対戦と強豪校
気付くと朝が来ていた。
昨日蛍が帰った後、合宿と取材と二日連続の蛍との行為に疲れ切っていた私はソファで寝てしまっていたらしい。
バキバキになった身体を起こすと、今日も腰が重怠い。
昨日の朝に比べると軽くなった方で、自分の身体の順応性の高さに笑えた。
バレー部の合宿が終わると同時に、世の中のゴールデンウィークも終わりを迎えた。
昨日まで合宿を頑張ったというのにもう今日からは学校で授業を受けないといけないのだ。
そんな悲しき学生の運命を受け止め、ノロノロと準備をする。
マンションのエントランスまで降りるとそこには蛍の姿があって。
ゴールデンウィーク前とは違う私達の秘密の関係に、私の胸はときめくのだった。