第4章 ショタ兵長
リヴァイside
部屋にある家具が全部大きくなったように見える。窓の位置も高くなってないか?
まず、部屋自体が広くなった気がする。
「なにが、!?」
自分の声がびっくりするぐらい高い。
一体どうしたって…………
俺は更に驚いた。
手や足がガキみたく小さくなっていやがる。顔を触ってみると、ぷにぷにと柔らかかった。
くそ、ちょっと気持ちいいじゃねぇか。……いや、そうじゃなくて。
とりあえずベッドから下りようとして固まる。
高っ!!!!
何これ高すぎじゃないか?俺はこんな危険な所で寝てたのか?
一応、行けるかもしれない、と足を伸ばしてみるも、全然届かない。
「ぅ…どぉしよ……」
舌がまわらないくて喋り方が赤ん坊みたくなっている。気持ち悪ぃ。
口をつぐむと静かだった部屋が更にシーンとなって、この広い部屋には自分しかいないと今更ながらわかった瞬間、急に心細くなった。
誰もいない部屋にひとりぼっち。
窓がカタッと揺れてびくっとする。ただ単に風が吹いただけなのかもしれないが、今の俺には恐怖でしかない。涙で視界が滲む。こんな事で泣くなんて恥ずかしいけれど、そんな場合じゃない。
すると、遠くからドドドド、という音がした。その音はどんどん近付いてくる。
「うっ、やぁ……!」
逃げたいけどベッドから出られないから、布団の中に潜り込んで耳を塞ぐ。
いやだ、こわい、くるなっ………!!!!
バアンッ!!!!