第4章 ショタ兵長
ハンジside
コンコンコン
「入れ」
「しっつれーしm「帰れ」なんでっ!?」
まだ何も言ってないのに!?ちょっと扱い酷くない!?
「当たり前だ。一昨日頼まれた物は買わずに実験道具を買った事、許した覚えはない。ちなみに、薬の件も許してはいない」
めっちゃ睨んでくる。
こいつ視線に殺傷能力あるんじゃないか?痛い、痛いよー。
確かに、おつかい忘れたのは悪いって思ってるよ?でも本当はライラに似合うワンピースを買ったんだよ?ライラが可愛くなったらリヴァイも嬉しい癖に……驚かせたいから今は道具買ったって嘘吐いてるけどさ。
「で、何の用だ」
ぶすっとしているとリヴァイが声をかけてくる。
帰れとか言う割には話に聞こうとしてくれる優しい奴だから、あれだけ暴力振るわれても嫌いになれないんだろうな……←いつも瀕死状態
「薬の件のお詫びに、紅茶とお菓子を持って来たんだよ~」
申し訳なさそうに言うと、疑いの視線が向けられる。
まあ、前も同じ様な手で猫化させたしね……
今回も同じ手、使おうとしてるけど★
今回はねぇ、小さくなる薬!厳密に言えば、子供になる薬さ。
子供みたく無邪気に、泣いたり笑ったりすれば少しは可愛らしくなるんじゃないかな?子供だったら反撃されても痛くないだろうし。
「さすがに同じ手を2回も使わないよ。それに、この紅茶を淹れたのは私じゃなくて、ぺトラだよ?彼女まで疑うのかい?」
ペトラの名前を出すと、ようやく紅茶を手に取ってくれた。いやー、彼女を信用していてくれて良かったよ。でもねリヴァイ。淹れたのは確かに彼女だけど、持って来たのはこの私だよ?甘いなぁ…
リヴァイは、一口含んで眉をぴくっと動かした。
えっ、変な味したかな!?無味になるように頑張ったんだけど……!!
「…美味い」
内心ホッとした。
よかった~!!バレたら私の人生ここで試合終了してたわ~!!!!
「でしょ!?これも食べて残りの書類も頑張ってね!」
「ああ」
バタン
あの紅茶を一口でも飲んでしまえばこっちのモノ。翌日の朝には赤ん坊になっている事だろう。
「フフフフフ…」
嗚呼、明日が楽しみだ…………(・∀・)