第1章 いざ!調査兵団へ!
予想していた以上に、調査兵団を志願する人は少なくて。
エルヴィン団長のお話が終わった途端、次々と人がいなくなっていく。
「第104期調査兵団は敬礼をしている総勢21名だな」
21名?
ほとんどいないじゃない…………
周りではサシャやクリスタが泣きながら震えている。
私だって、怖くないわけじゃない。
巨人がどんなふうに人を食べるか、見てしまったから……
でも。
それでも。
私はあの日から、リヴァイ兵長に助けてもらったあの日から調査兵団に入るって決めてたから。
「では今!ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる!これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!」
「ハッ!」
今までで一番綺麗な敬礼をした。
私は今日から調査兵団だ!