第1章 いざ!調査兵団へ!
「本日はこれにて第104期「訓練兵団」解散式を終える……以上!」
「ハッ!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
兵站行進、馬術、格闘術、兵法講義、技巧術、立体機動……
血反吐を吐くぐらい頑張ってきた。
てか、本当に吐いた。
初日なんか、まず訓練についていけないし、ご飯とか全然食べれないし、次の日なんか全身筋肉痛だし、その後すぐ訓練するからずっと筋肉痛が続くし……
とにかく、キツかった……
でも、そんな訓練も今日でおわり!
明日からは憧れの調査兵団に入れる!
みんなははしゃぎ過ぎて疲れて寝ちゃってるけど、私はドキドキワクワクし過ぎて眠れない。
調査兵団は、壁の外に行くから死んじゃう可能性が高くて人気があまり……っていうか全然ない。
いつ死ぬかわからないぐらい危険だけど、それはみんな同じ。
5年前、壁が壊された時からそう思ったんだ。
だったら、
いつ壊されるかわからない恐怖で壁の中でびくびくしてるより、自分から外に行って巨人を倒していった方がいいんじゃないかって!
エレンやミカサ、アルミンも調査兵団に行くって言ってたなぁ。
幼なじみのエレンやミカサはとっても強くて成績優秀者上位10名に入ってる。その中でも、ミカサは1番!
アルミンはとっても頭が良いんだ。壁の外のお話をたくさん知ってる。
私は強くもなくて、頭も良くない………
そう考えると、さっきまでのウキウキした気持ちがシュンって縮んだ。
「だめだめだめっ………!!」
そんな弱気じゃだめだ!
もっともっと頑張って、リヴァイ兵長みたくなるんだから!
と意気込んでいると、
「ライラ」
「ひょあっ!?ミカサっ、起きてたの!?!?」
隣で寝ているミカサに声をかけられた。
もしかして起こしちゃった!?
「なんかごそごそ言ってるから、気になって目が覚めた。」
「あぁぁあごめんなさい………!!」
「平気。それより、早く寝て。明日は新兵勧誘式がある」
「ん、そうだね!おやすみなさい、ミカサ」
「おやすみ」
そう言って頭をなでなでしてくれる。
気持ちいい…
おやすみなさい…………