第3章 にゃんこ兵長
「ああああああ…………………!」
呻き声をあげて頭を抱える兵長。
え、え、え……!?
「兵長っ、好きな奴ってまさかっ、」
「うるさい!!もう何も言うな!!!!」
「はっ、はいっ!」
怒鳴られて背筋を伸ばしてきょうつけをする。
自分の心臓の音がうるさい。顔に熱が集まってるのがわかる。
「おい」
「はいっ!」
キッと睨まれ、ビクッとする。
「1度しか言わないからよく聞けよ」
「はい…」
「ライラ、お前の事が好きだ。俺と付き合え」
「………!!」
歓喜のあまり声が出せなくて首を縦に勢い良くブンブンと振る。
安心したのと嬉しさで思わず涙が出てきた。
「何故泣く?」
「だっ、だって、私あんな事しちゃって、もう兵長に嫌われたと思って、ふぇぇ……!!」
「次は、」
「っ、う?」
「俺がお前を襲うからな」
反論する暇もなく唇を奪われる。
初めてキスされた………!
「覚悟しておけ」
「は、はぃ………」
可愛さの次はカッコ良さでノックアウトされてしまいました……
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「という訳で!兵長と付き合う事になりました~!」
ア「ごめん、僕、もう何から突っ込んでいいのかわからない」
「えっ!?まだ突っ込んでもないし、突っ込まれてもないよ!?」
ア「……もうやだ…だれこのこ…おうちにかえりたい…」
エ「そういえば、誰がリヴァイ兵長に猫耳を生やしたんだ?」
ク「大体見当はつくわよね………」
この日から1週間後、身体中傷だらけで干からびた状態のハンジが木に吊るされているのが森の中で発見されたそうな……………。
-END-