第3章 にゃんこ兵長
「ん~いい天気だなぁ~」
くーっと背伸びをする。
こんにちは!ライラ・イリーチェです!
雲一つない青空の下で中庭のほうきをしてます。
降り注ぐ太陽の光が暖かくて、立ったまま眠っちゃいそう………
エレン達とここでお昼寝したいなぁ…
咲いてるお花が風に吹かれて気持ち良さそう…
「ラーイーラっ!!」ぽんっ
「わぁああっ!?」
突然肩を叩かれ驚き振り向くと、そこにいたのは…
「薬の件では協力ありがとう!そんなに警戒しなくても、何もしないよ~!」
「………信じられません」
変た………コホン、ハンジさんだった。
「ほんとに何もしないって!ただ、ちょっとお願い事があってさ~」
「用事を思い出しました失礼します」
「なんで無視するの!?」
「怪しいからに決まってるじゃありませんか!!」
お願い事って怪しすぎるじゃん!また薬盛られて猫になったり違う生き物になったりするのやだもん!私の穏やかな日常を壊さないでほしいよ!!!!!
「リヴァイを起こしに行って欲しいだけだよ~!」
「兵長を?もうお昼なのにまだ起きてきてないんですか??」
リヴァイ兵長が寝坊?こんなお昼まで?
人類最強でも朝が弱かったり、ダラダラしたかったりするのかな?
パジャマが着崩して胸がはだけたまま、眠た気な目をこすり、「まだねむたい…」と呟き、枕を抱いてもそもそと布団にもぐっていく兵長……………
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!←
見たい是非とも見たい。
さっきのは私の妄想だけど、もしかしたら寝ぼけてる兵長ぐらいは拝めるかもしれない。
「…………兵長のお部屋はどこですか」
「おっ頼まれてくれるの??」
「別に、今暇なので………」
真の目的を悟られないように、努めて冷静に言う。
「はい!ちゃんと地図を描いてきたんだよ!そんなに遠くないし、部屋の数も少ないから、迷う事は無いと思うよ~」
「ありがとうございます」
じゃ、よろしくね~!と去っていくハンジさん。
消えたのを確認してから地図を見る。
ほんとだ、すぐそこじゃん。
さて、天使を拝みに行きましょうか(´^∀^`)
「ふふふふふ~♪」
るんるんとスキップしているライラの姿を、ハンジはニヤニヤしながら遠くから眺めていた。