第2章 [別れ、そして出会いと再会]
「シーラ。」
エレンとアルミンとは宿舎が違い、別れた後聞いて来た。
「なぁに?」
「明日は対人格闘だけど、大丈夫なの?」
...え、そうなの?ど、どうしよう...?
「手加減...したことない。」
「私なら、相手になると思うけど。」
確かにミカサは凄く強い。
でも、もし怪我させてしまったら?
アルミンも、エレンも悲しむ。
何よりミカサの訓練に支障がでる。
ミカサの表情を伺ってみると、「大丈夫。信じて。」と、言っているようだった。
友達を信じる...ということは初めての体験になる。
「お、お願いしても...いい、かな?」
ミカサは少し顔を緩ませて
「もちろん。」
と、答えた。
天国のお母さん、お父さん、私は"信じる"ということを初めて知りました。