第2章 [別れ、そして出会いと再会]
__...エレンだった。
「...あぁ、シーラだったんだな。」
エレンが微笑んだ。
...覚えててくれたんだ。
「う、うん。覚えててくれたんだ。」
「ったりめーだろ?お前も覚えてたんだな。」
エレンが微笑んだ。
「あー、やっぱりシーラだったんだ!」
___...女の子、じゃない。
アルミンだ...。
「エレン、アルミン?何か____...」
エレンの後ろからミカサが走って来た。
「あれ...もしかして、シーラ...?」
「え"っお、覚えてたの?」
かなり意外だった。
まさかミカサが覚えててくれたとは...。
「覚えてた。
私はシーラにずっと謝りたかった。
...悪かった。あの時の私は冷静じゃなかった。」
あの時とは...きっとミカサが不機嫌だったことを謝っているのだろう。
淡々と言っているようだが、ちゃんと感情がこもっていた。
「大丈夫!気にしてないよ?」
そういえば、アルミンはパンを持ってるんだっけ。
なんでだろう。お腹痛いのかな。だったらあげたよね...?
「ねぇ"あの子"のところに行こうよ!」
アルミンが言った。
「あの子?」
つい聞き返してしまった。
もしかしたら、喋りたくないのかも___...
「シーラになら教えてやってもいい。...教官に言うなよ?」
エレンが言った。
「言わないよ。」
言わないというか、言えないよ...
赤い瞳でばれるの怖いし。
あの子って何だろう。
私は、エレンについていった。