第6章 俺様との再開!
「……お前、スズナだよな?」
「…うん」
「跡部、こいつのこと知ってるのか?」
「ああ、まあな」
「…おね…がいだ…から、はな…し…て」
私は、泣きながらそう頼んだ。
だけど、
「いやだな、何で俺様がお前の言うことを聞かなきゃいけねーんだ?」
「だ、だって…まわ…りの人…が…」
そう、私が腕をつかまれるとそれと同時にたくさんの人が私のことを睨んできた。
もう、本当にやだ…
「ちっ、おい!お前ら、邪魔だから消えろ!」
そう言うと、周りの人は慌ててどっかに行きテニスコートには私とテニス部の人だけが残った。
「それで、何でお前がここに?」
「………ヒック」
「おい、泣き止めって」
「だって、邪魔…なんでしょ?」
「あ、あれはお前だと思わなくて…」
「で、でも…」
「あー!いいから泣き止め!俺様がこう言ってんだ」
「………ヒック」
そんなこと言われたって…