第3章 六つ子との遭遇
「おう、今日もよろしくな。」
チビ太さんが声をかけてくれた。
今日もお仕事だ。なのに、どういうことだか楽しみだった。
仕事が楽しいなんて、久しぶりかも。
「あの、昨日のおそ松さんって、六つ子の長男なんですよね?」
「ああ。あんなのが6人も居ると想像してみろ。もうハチャメチャだよ……。」
何かを思い出したかのようにチビ太さんの顔は険しくなる。
「一卵性なんですよね?顔も一緒だとか。」
「ああ。だが、性格は6人バラバラで個性豊かなんだよな、これが。」
「へぇ。身近になかなかいないんですよね。双子の人とか。ちょっと楽しみかも。」
「……まぁ、口説かれても真に受けちゃダメだぞ?昨日のおそ松がいい例だ。」
「ああ、おそ松さんのあの勢いにはちょっとびっくりしましたけど……。いい人で良かったです。」
「良い人なもんか!気をつけな!いつ喰われるかわかったもんじゃねぇやい。まあ、俺が絶対阻止するから安心しろよな!」
「ふふ、ありがとうございます。チビ太さんは私のお兄さんですもんね。」
「ああ!」
「はーいちょっとぉ~お二人さーんおそ松兄さんが食べに来てあげましたよーん」
そこには、おそ松さんが……6人?!