第5章 犬愛 <セカンドバージン 子犬系男子>
ッ..その時の私の顔は、"カァァー"という音が聞こえる位真っ赤で、目を見開いていただろう。
「..変態イヌか」流石の私もし、しまったと思った。そんな台詞、これからの夜、男のプライドも醒めさせてしまうではないか。
「あっ..ああ、ダメだ瑠々さんっ..」
「ちょっ..!?ンッ..ァ..」
てっきり、『瑠々さんですから』みたく、クソ可愛いながらも、小村ならばスマートに、あくまでも私の目をまっすぐ見て伝えてくると思ってた。
だけど一旦頭をグリンとさげ、それから何かに気づいたようにまた顔をあげてから、キスが止まらない。
「っ..はぁっ...ンッ..ッあぁっ...」
あえいだというより、息が苦しくなって吐息を出した。"そういう"声だと思って勘違いして興奮したのか、いきなりもっと身体をかがませてきた。
「ちょ、んっ.、ちゅろっ..チュク..んんっ..ハァハァッ...んんっ...あ...」
ちょっと、少女漫画の肉食系の男みたいなほどマジで熱すぎるキスをする小村の背中に、私は溺れて救助を求める人のようにしがみつく。
声には出ない声が出たようだ。
ぁ..いい、こういうの...って。
救助を求める人のようにっていったけど..
「んっ..ちゅくっ..んんっ..チュロロッ..ハァッハァ..ンッ...はぁぁッ...ンンッ..」
2人の唇どうしが熱くなってくる。っぁ..ダメ....!もっとそこよ...そこを弄って...嗚呼、もっと触ってもっと...ちょっとの隙間でも許さないんだから..!焦ら、さ、ないで...!!
きっとこいつも、本当はどこも隙間なく触れ合いたいんだろうけど、体の構造上まず無理だし、それにちょっと触れ方に戸惑いを感じる。
「ッあぁっ...んン」「はァッ...ぢゅるチュロロロっ...は..んっ...瑠々、さっ..はンッ..はぁっ..」
私の下半身は、言わずとも既に濡れていた。ゾクッとして太ももを擦り合わせる。
ーー私はアンタに求められてしにそうな位苦しいのよ、でもダメ..やめないで、舌が痺れて感覚が無くなっても続けて愛して。好き、愛してるわ...。ほんとに...。
脚を微妙に動かしたりして、は...ゃ...く....さわっ..て....、と心の中で小さく、本当に小さく..子犬に囁きかける